埼玉県日高市に待望のフォトスタジオをオープン! セラピー☆フォトスタジオ アロマアニュ
aromagne.com
ここにたどり着くまで、とても長い道のりがありました。
セラピーフォトスタジオと冠したその思いは、
12年前、自分自身が精神的にひどく病んでいたことがきっかけになります。
その頃、僕は舞台写真、主にジャズダンスや、モダンダンスなどの洋舞の撮影が多かったのですが、その傍ら、時間を作っては自然界の中へ身を委ね、大いなる世界と対話しながら風景写真を撮影していたのでした。
ところが2008年頃、仕事量がピークに達するなかで、思うようにフィールドへ出られない日々が続き、その年の秋、オーバーワークが元でついに精神が壊れてしまったのでした。精神科の見立ては「疲労性鬱」。その後しばらくは治療薬のお世話になりました。
そんな時、僕のところへ知人のダンサーがやって来たのです。彼女は妊娠していて、ちょうど臨月にさしかかるところでした。彼女の表情はそれまで知っていたダンサーのものではなく、母の表情そのものでした。その優しさに満ち溢れた表情と姿に、なぜかとても癒され安堵したのです。
翌日、僕は彼女の妊婦姿を撮影しました。
それまで、自分は自然界の撮影でも癒やされたいと思って向かったことはありませんでした。むしろ挑む気持ちが強かったと思います。
まして、人に癒やされるなんてことは、考えたこともなかったこと。
ところが、鬱に苦しんでいた僕の心は彼女の母性に癒やされ、救われて行くのがはっきりわかりました。心がとても楽になり、生きていたいと思う気持ちが強まったのです。
そのことがきっかけとなり、僕は妊婦さんと赤ちゃんの撮影を頻繁にするようになりました。
「アロマァニュ」は彼女の命名で、舞台撮影とともに、「マタニティ・ニューボン」撮影がもう一つの柱となるように、妻や娘たちの協力も得ながら育てて行きました。
が、やがて川越の事務所兼スタジオをやむなく引き払い、その後間借りしていた日高市内の古民家からも離れたのが2016年のこと。
その後飯能周辺でスペースを物色するもなかなか折り合いがつかず、爾来、スタジオスペースが無いまま紆余曲折、本年まで。
そのおかげでもないでしょううが、ここ数年、ロケーションフォトに新たな活路を見出すことができたのは幸いでした。もちろんスタジオアロマアニュのメニューにも組み込もうと思っています。
「人は、人にしか癒やされない」
とは、亡くなった親愛なる友人の言葉。
かつて、それを聞いた時、僕には正直その意味を理解することができませんでした。
けれど、今ならよく判ります。
傷つき、傷つけ合うのが人ならば、手を取り合って、魂レベルで揺さぶり合えるのもまた人ならでは。
写真は「魂の記録」であるとも。
であるならば、僕の撮る写真が、写される人の魂に語りかけ、喜んでもらえることもできるのではないだろうか。そして、その結果、写された人が元気になり、自分を愛せるようになれたなら。
なぜならば、ここにはとても書けないことも含め、いくつもの人生経験をしたからこそ、感じ取れるものがあると思うから。
セラピーフォトの概念は未だ確立はされてはいませんが、
アロマアニュは、被写体となる皆さんとともに感じとって行きたいと思います。
埼玉県日高市鹿山211-14
☎042-978-5186